今年2月から開催してきた朗読劇を、中村文化小劇場のスタッフの方々の強力な力を頂いて、舞台発表することが出来ました。
2月の星雲会館での公演と違うところは、作品が一つ増えたこと、ダンスを取り入れたこと、はじめて舞台上で障害があるメンバーが台詞を言い、一作品全編で演技のすべてに参加したことです。
毎年の舞台は、決められたシーンで障がいがあるメンバーが躍り出てくるという作品作りでありました。
ちょうど今年の3月末に、デフキッズプロジェクトにサインミュージカル「オズの魔法使い」の振付を頼まれ、練習用映像の作成と、主要メンバーの表現力育成のために、皆で踊ってみたところ、とてもいきいきと楽しそうに表現していました。
これは楽しい作品も作らないとと思い立ち、この8月の朗読劇で上演する運びとなりました。
毎週、東海三県から集まってくるメンバーです。送迎する保護者の皆さんは大変なことです。
高校の入学試験があっても「どうしても舞台に立ちたい」と懇願してくる彼らに、どれだけエネルギーをもらっているのか計り知れません。
メンバーの中には、自閉症、ダウン症、発達障害のメンバーもいます。
先日の小牧市あいち清光会での朗読会の時には、二つの朗読劇に加え、さらに3曲メドレーのダンスを皆で踊りました。
ダウン症のメンバーの親戚の方が観に来てくださったそうで、その活躍ぶりに驚いていたと感想を頂きました。
「涙が出ました」という一般のお客様の声も届きました。
「文化を通じた共生社会の実践」とうたう愛Wishプロジェクトですが、レッスンの際はむずかしい話はほとんどしません。
新しい障がい者が入って来ても、必要以上に干渉せず、必要な時だけに手を差しのべて、共に舞台に立つことを当たり前にしている空気は、彼らが作ったものです。そこには信頼関係が生きています。
当初はまともに稽古参加しなかった自閉症や発達障害の子供たちも、いつしか同じように稽古をし、当たり前に舞台に立ちます。
直ぐに次の舞台に向いますが、この朗読劇のすべての舞台に共に立ってくださった、
「ぞうれっしゃがやってきた」作者:小出隆司先生、
朗読劇最後の舞台を、どんっとクオリティを上げてくださった中村文化小劇場の皆様、
そして出演者含めた関係者のすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!!
Mr.Takashima